日本人の死因として多いものにがんを挙げることができますが、部位別のがん死亡原因としては1位が肺がんになります。
肺がんはがんで死亡する人のうちの、およそ2割を占めている病気となります。肺がんは病気がかなり進行していないと自覚症状として感じることができませんので、気が付いたときには治療が困難な状態まで進んでいることが多いです。肺がんの発見に関しては胸部X線検査を行うことが多いですが、さらに進歩している医療機器を活用することで早期発見が可能になります。人間ドックのコースとして肺ドックというものがありますが、身近にたばこを喫煙している人がいるときや、年齢が50歳以上の方、血縁者に肺がんを発症した人がいる場合などは受診がおすすめとなります。脳の病気を発見できる人間ドックの種類としては、脳ドックというものがあります。脳ドックは症状が発症していない人を対象としていて、脳血管などの状態を詳細に検査することで脳の病気を発見するものとなります。脳の病気は生命にかかわるものとなりますし、まひや言語障害などの重度の後遺症が残ることも考えられますので、MRIやMRAを使用して進行している脳の病気を発見することが大切です。高血圧や脂質異常症、糖尿病や糖尿病の危険性が高いことが考えられる方も、定期的に人間ドックの脳ドックを受診することがおすすめとなります。脳血管疾患については死亡原因の3位となっていて、治療の進歩によって死亡者数は減少傾向にありますが、脳梗塞に関して脳血管疾患のうちの6割を占めている病気になりますので、重要な検査項目になっていると言えます。