人間ドックは何歳から受けるべきか

 人間ドックを何歳から受けるべきかは意見が分かれるところですが、医師3000人以上を対象とした調査によると、大体の医師は40歳ぐらいから受けるべきと考えているようです。

とにかく早くから受けるべきという回答を予想していた方もいるかもしれませんが、20代から受けるべきと考える医師はほとんどいませんでした。これは費用対効果を考慮してのことだと思われます。あまり若いときに人間ドックを受けても、利益より損失のほうが大きくなる可能性が高いのです。 人間ドックから受けられる利益は病気の早期発見、損失は受けるのにかかる時間および検査による健康被害です。このどちらが大きくなるかは年齢によって異なってきます。若いうちは病気にかかりにくいので、人間ドックを受けてもあまり大きな利益は期待できません。利益よりも受けるのにかかる時間(仕事や遊びに使えたはずの)や、検査による健康被害(検査の一部は微量の放射線被曝を伴います)といった損失のほうが大きくなる可能性大です。対して歳をとってくると病気にかかりやすくなるので、損失は変わらない一方で期待できる利益が大きくなります。そうなると人間ドックを受けることが、割に合うようになるのです。 ちなみに40歳ぐらいからというのはあくまで平均の話であり、個人の体質などは一切考慮されていません。もちろん実際には、何歳から病気にかかりやすくなるかは人によって異なってきます。家族の中に若いときから癌や心臓病を発症した人がいるという場合は、もっと早くから受けた方がいいでしょう。

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